やくそく する 僕はずっとここにいると

精いっぱいの愛を言葉にすることを 恐れず、怠らず。

にんじん。

今までの優馬くんの出演した作品の中でも、一番難しいかもなあ。

 

にんじん、

観てきました。

 

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正直、原作をどう解釈すればよいものか、わからなかったのです。

 

お芝居での皆さんの解釈に助けられ

ああ、観てよかったなあ、と思いました。

 

素晴らしいお芝居をなさる俳優さんばかりなので、

各々の抱える孤独と寂しさ、しがらみや不器用さ。

人間の性というものがよく伝わってきて

うーん、うまく言えないのだけれど、、

なんだか切なくなりました。

そしてラストも、

ルピック家の抱える問題は何も解決はしていないわけで。

これからもきっとにんじんは変わらずにんじんと呼ばれるわけだけれど、

それでもにんじん自身が空を見上げながら生きていこう、と見方を変えたとき

歌声が伸びやかに明るくなったのが印象的で、独りを自ら選び

生きていくであろう力強いにんじんの姿に勇気を貰いました。

 

人間は皆寂しくて、

上手く人を愛することは簡単ではなくて、それが出来る人ばかりじゃない。

家族の誰もが孤独を抱える家庭に生まれ、にんじんは苦しんできたけれど、

このラストシーンで、自分で自分を愛することが出来るようになったのかな。

 

自分を愛せるのは自分だけ。

 

 

 

と、物語とにんじんについて先に綴ってしまいましたが。

 

 

優馬くん演じるフェリックス、

観ていてとても面白かった!

そしてかっこよかった、、♡(笑)

あんな人が村に居たらそりゃこっそり夜抜け出すわ、、(笑)

 

ただ要領がよくただ意地悪で、

お母さんに可愛がられてただただ我儘に育ったお兄ちゃんなのかと思っていたのだけど、

そうではなく、

本当はお母さんがにんじんのことばかりを気にかけていることに気づいていて、

その上で気をひきたくておちゃらけたり悪戯したりしているというのが、ちゃんと表現されているのがよかった。

そんな母親の形ばかりの愛情に縛られて窮屈で、

そこから逃げ出して自由になりたいという願望も。

大人ぶるけど子供で。

あの家の中で

フェリックスだって傷ついていて

あの家が嫌で

だからあんな風に振舞っているんだなあ、とよくわかった。

 

それがよく伝わったから、

家のお金を全部持ち出して

「あばよ!」とパリに向かうフェリックスを、せいせいした顔のフェリックスを

憎めずに、むしろスカッとした気分で見つめる自分が居ました。

 

でも、パリに行ったフェリックスはどうなったのかなあ。

気になるところ。

優馬くんに聞いてみたいなあ。

 

優馬くんは

舞台上ではずうっとフェリックスで、

些細な仕草とか表情とかが秀逸で。

観ていてとても面白かった。

今まであまりなかった役柄なので尚更。

お姉さんの結婚式のシーンで、後ろのほうで結婚相手の家の主人に取り入っている様子が一番気になった!

ヤな奴なのに、かっこいいし憎めないのもずるい、けど意外に適役だったなあ。

 

優馬くん、舞台上でフェリックスでいることが本当に楽しいんだなあとすごく感じて嬉しくなった。

 

あと、「メルシー!」が好きすぎる!また聞きたい❤︎(笑)

 

 

 

そして今回、優馬くんが本格ミュージカルに出たというのが本当にうれしかった。

 

 

クロスハートは唯一無二の素晴らしい作品で

大好きな作品で

また観たい!のだけれど、

お芝居が中心の独特なものだったと思うので。

 

レミゼでマリウス、演ってくれないかなあ!

フランス繋がりだし。

個人的な夢。

願うのは自由、大声で言っておきます。

 

と言いつつミュージカルのレミゼは観たことないのだけれど。(苦笑)

でも私は一番感動した、ロンドンで観たWickedが忘れられなくて、

いつかああいう大きな作品で優馬くんを観たいなあ、となぜかふと野望を感じてしまいました。

 

優馬くんはここ数年で随分俳優として色々な経験を積んできて、凄い!とひたすらに思ってきたけれど、

ベテラン俳優陣の中に見ると

まだまだ伸びしろがあるのだなあと感じたのです。

決してネガティヴな印象ではなく、むしろポジティヴに、わくわくと。

 

俳優中山優馬

これからも楽しみにしています。

 

 

にんじん、有難いことにまだ観る機会があるので追記するかも?

 

 

Ayana