やくそく する 僕はずっとここにいると

精いっぱいの愛を言葉にすることを 恐れず、怠らず。

再演『それいゆ』を前に。

再演の観劇を迎えるにあたって、

初演の『それいゆ』では「宿題」のようなものを渡されたような、そんな気持ちでいました。

 

「あなたにとって美しさとは、

美しく生きるとは何ですか」

 

正直に言うと、わかるような、わからないような、そんな気持ちでした。

 

「自分にとって、美しく生きるとはどういう風に生きることだろうか」

「美しく生きるにはどうしたら良いのだろうか」

「美しさって結局何なのだろう」

「自分らしさってなんだろう」

 

それいゆを観てから、それらは私にとって

考えるべき永遠のテーマでした。

 

あれから1年、色んな経験をしました。

就職先が決まったり、

少し時間が出来たり、

ずっと行きたかった短期留学に行ったり、

沢山の人に会ったり。

 

一言で言うと、様々な価値観を目の当たりにして、自分の中に吸収して、自分の価値観を築きあげたような、そんな感覚の1年間でした。

 

 

そして大学の卒業式のとき、

色んな事に挑戦し頑張っていて

私にはきらきらと輝いて見えるクラスメイトから、

こんなメッセージを貰いました。

「自分らしい生き方を確立しているところが素敵だなあと思っていた」と。

 

そんなふうに思ってもらえていたとは、意外であり、光栄で、嬉しくもありました。

 

毎日を忙しなく生きる中で、

ちょっとコーヒーを丁寧に淹れたり

明るく挨拶をしてみたり

時間があれば歩いてみたり

一輪でもいいからお花を生けたり

お店でお会計をする時に一言会話をしてみたり

ちょっぴり良い器を買って大事に使ってみたり

面倒くさがらずに手をかけてお料理をしたり

逆に時間のない時は工夫したり

自分を大事にする時間を設けたり。

そんなことを大切にするのが元々好きで

中原淳一を知ってからは

更に気をつけて心がけるようになって

 

そんなふうに過ごしているうちに

自然とそれが自分らしさを作りあげてきたのかもしれない、と

クラスメイトの彼女の言葉でふっと

腹落ちしたのでした。

 

 

私なりに、今の時点での、宿題を提出したいなと思います。

美しく生きるとは、自分らしく生きること。

そして自分らしさとは、

日々を丁寧に生きること。

逆に言うと、

日々を丁寧に生きているうちに、

自分らしさというものが滲み出て、

それが美しい生き方に繋がっていくのではないかと

そんなふうに思います。

 

 

また再演を観たら変わるのかなあ。

私の人生を支えてくれた舞台『それいゆ』

今度は何を感じるのだろう、

とてもとても楽しみです。

 

胸を張って淳一先生に会いにいけるよう、

明日からの社会人生活、

忙しくてもできる限り1日1日を丁寧にしていきたいなと思います。

 

 

Ayana