やくそく する 僕はずっとここにいると

精いっぱいの愛を言葉にすることを 恐れず、怠らず。

Ümastであること。


私のÜmast遍歴は、少々複雑です。

勿論、皆それぞれ、色々あるのだとは思うけれど。

中山優馬という人を追うにあたって、私には色々あって、今でも私の中には、チクっとする針のような、溶けないしこりのようなものがある。

だからこそ、きちんと言葉に残しておきたいなあとずっと思っていたのです。

 

 

 ❁

2008年4月。

中学二年生の春だった。

原作を読んだ『バッテリー』。

同じく原作を読んでいた母が偶々NHKのドラマを観ていた。

横で私も見た。

 

巧を演じる少年の、瞳が印象に残った。

 

端正な顔立ちの少年のもつ独特の雰囲気。

巧の冷めたところとか、抱え込む性格とか、そんなところがよく表れていて、ぴったりだなと思った。

同じぐらいの歳だろうに。

こんな人、いるんだ。

とにかく印象的だった。

 

気づけば毎週観ていた。

 

先輩からのいじめのシーン。

そして、巧が涙を流すシーン。

なぜだかわからないけれど、観ているうちに、既にこの美少年の虜になっていたことに気がついた。

 

 

それからはあっという間だった。

中山優馬」について、調べはじめた。ジャニーズという世界を知って、アイドル誌を買ったり、ジャニショに写真を買いにいったり。

今みたいにスマホTwitterもない時代に、よく頑張って情報を探していたなと今は思う。

 

ただ、彼は関西ジャニーズJr.だった。

私は東京に住んでいた。

松竹座でJr.のコンサートをすると言っても、

それは遠い場所での出来事でしかなかった。

それに私はまだ中学生だった。

写真を眺めて、かっこいいなあ、と思ったり、

たまにザ少年倶楽部in大阪で歌う彼を見たりするしかなかった。

 

 

そして翌年2009年6月4日。

中山優馬 w/B.I.Shadow』のデビュー。

 

ユニット名を見て、「???」となった。それが正直な第一印象だった。

でもうれしかった。

でもどこか、当たり前だろう、という気持ちもあった。

中山優馬がデビューしないなんてそもそも考えていなかった。

それほど、最初から私は、中山優馬に、他の人とは違うなにかを見出していたのだと思う。

でも。

このユニット名で、いつまでも活動することが、イメージできなかった。

 

予感は的中した。

第一印象で感じた違和感を、嫌というほど意識せずにはいられなかった。

ドラマ、CMと活躍の場を広げていく優馬くん。

嬉しいのに。

好きなアイドルが活躍することは嬉しいはずなのに。

世間での認識とのズレを意識してしまったり。

B.I.Shadowの皆はどう思っているんだろう、上手くやっていけてるんだろうか。関西の7WESTの皆を置いて、ひとり東京でお仕事をして、どんな気持ちで戻るんだろう、妬まれていないんだろうか。そんなことをごちゃごちゃと、考えてしまったり。

 

手放しで喜んで応援できなかった。

 

ちょうど自分の高校受験とも重なり、

段々と、自分から情報を追って積極的に応援することは、しなくなっていった。

 

そして私が高校に上がると、優馬くんは知らぬ間に、山田涼介と知念侑李の2人とのNYCとしての活動がメインになっていた。

疑問しか感じなかった。

中途半端なユニット。

スキルと人気のある先輩2人と活動するだなんて、恐縮するのは当たり前。

可哀想だった。

ネットを見ていると、中傷ばかりが目に付いた。

優馬くんの笑顔が、心からのものには見えなかった。

意思と状況がバラバラに見えた。

見ていられなかった。

応援することが彼にとっていいことなのか。

わからなかった。

そしてNYCの曲も嫌いだった。

どうしてもCDを買う気になれなかった。

 

こうして私は、中山優馬から、ジャニーズから、距離を置いた。

 

今考えると、優馬くんがいつか壊れてしまうんじゃないかと思っていたのだと思う。壊れてしまうところを見るのが、怖くて、見たくなくて、見る勇気なんてなかった、のだと思う。

 

私は洋楽にハマったおかげで、日本のエンターテインメントそのものを見ないで済んだ。

 

私が大学受験を始める頃、

優馬くんが駒澤大学に合格したことをどこかで知った。

彼は今どんな様子なんだろう、と思った。

東京に来るってどんな気持ちで決めたんだろう。

そう思った。

でも確かめる勇気はなかった。

 

大学生になった。

相変わらず洋楽が大好きで、それで充実していて、他に手を出す余裕はなかった。

日本の芸能には疎かった。

 

2014年4月。

友人に名義を貸している姉に、Jr.情報局のハガキが届いていた。

 

「High Fiveは

ハタチになった僕の新たな決意が

込められています!

君に伝わるとうれしいな!

いつか全国の皆に会いたいです。

僕とHigh Fiveしよう‼︎」

 

 

そう書かれた直筆のメッセージと、すこし大人になった優馬くんの写真。

そこからは、あの生気のない、笑顔を貼り付けたような優馬くんの面影はないように感じた。

すこしほっとした。

元気でやっている、のかな。

そうならいいな。

昔の苦い感情を思い出しながら、

そう思った。

 

 

今考えれば、

ここで戻っていられたなら

今ほど後悔しなかっただろうと思う。

 

 

私が再び優馬くんを見たのは、

偶々点けたテレビでやっていたザ少年倶楽部だった。

懐かしいな、と思った。

そして、

ポップなメロディーで

真ん中で

楽しそうに歌って踊っているのは、

優馬くんだった。

ちゃんと、笑顔だった。

 

そして私はちょうどその頃

辛いことがあって心が張りつめていたときだった。

明るいのにどこか優しく寄り添う歌詞の言葉たちに

私は涙した。

 

調べると作詞のクレジットには

中山優馬

と書かれていた。

今、作詞までやっているんだ、、と心底、感心した。

ただでさえシンガーソングライターが好きな私の気を引くにはそれでも充分だった。

なのに、こんなにも寄り添う歌詞を書くようになった今の優馬くんに興味が湧かないわけがなかった。

 

優馬くんはあのまま頑張り続けて、

自分で道を見つけて

ここまで来たのだということがわかった。

 

私がもう一度

中山優馬

というひとりのアイドルに惹かれるには、

今度は時間はかからなかった。

 

そして。

Twitterを覗くと、

そこには沢山のÜmastさんたちの

沢山の愛があった。

 

ああ、今、こんなに愛されているんだ、

優馬くんは。

そう思って。

ただただ、涙が溢れて止まらなかった。

 

 

と、まあ、こんな具合です。

優馬くんがソロの道を自分の意思で歩みだしたことに、もっと早く気づけていたら。

むしろどうしてずっと支えてあげられなかったのか。

握手会も、初のソロコンにも、間に合わなかった。

後悔したらキリがありません。

そして何より、応援し続けてあげられなくて、なのに都合よく戻ってきてごめんねと、じぶんの力で頑張り続けてきた優馬くんへの懺悔の思いは消えることはありません。

 

それでも。

私は、

再び中山優馬に出逢えたことに

感謝したい。

今の優馬くんを、今、見届けられていることが幸せです。

再会できてよかった。

ただただ、そう思います。

 

だから私は思うのです。

優馬くん、

頑張ってきてくれて、

素敵な姿を魅せてくれて、

ありがとう。

 

そして私は思うのです。

優馬くんが自分の意思で懸命に努力するから

優馬くんの成し遂げるお仕事は美しい。

 

優馬くんが自分の道で

楽しくお仕事をして

幸せであること

心からの笑顔で笑っていられること

これが私の一番の願いです。

 

舞台だって、コンサートだっていい。

お芝居でも歌手でもいい。

優馬くんの信念が、意思が、優馬くんの心や体がちゃんと、一致しているならば。

どんなお仕事だって、優馬くんの気持ちがそこにあるから、美しいのだから。

逆に言えば、それが無くては、意味がないの。

 

大好きな優馬くんのそんな姿さえ見られれば

私は幸せです。

 

私に笑顔と幸せをくれる優馬くんが

幸せに笑っていられるために、

私にできることはなんだろう。

日々、模索しています。

 

 

✴︎

ずっと、ずっと 待っていたんだ
こんな日が来る事
わかるだろう、こんなに楽しいんだ

ほら、だから君と一緒に
分かち合いたいんだ
僕は歌う、届けたい、君に、今この歌を

 When I feeling blue 助けてくれた君の笑顔

この僕が、これからは、返すから

In the name of LOVE

 僕には自信がある

君の事、幸せにしてみせる

理由なんて いらないだろう

今日の日を 忘れずいよう

Oh, girl, the name of LOVE 

✴︎

 

❁追記❁

✴︎

例えば、今離れてても

僕から君を迎えに行くだろう

そう、君が何をしていても

構わない 今感じたいから

✴︎

 この歌詞を。

離れていた私を素敵な大人になった優馬くんが迎えにきたのだと、

そういうことだよねと、

そんなふうに言ってくださったÜmastさんがいらっしゃいました。

正直そこまでは考えていなかった、というか、

そんなに都合よく考えていいものだろうかと思っていたのかもしれません。

でも、そう思ってもいいのかなと

とても救われた気持ちになりました。

独りぼっちで

ネットの中傷を読んで傷ついて

テレビの中の優馬くんを心配して

心が痛くて

寂しかった

あの頃の私にもしも会えるのなら

こう伝えたい。

「大丈夫、未来の私は、優しくてあたたかなファンの方々と一緒に

最高にかっこよくて素敵な優馬くんを見守っているんだよ」

って。

 

 

Ayana